肺炎球菌ワクチンについて
■ 肺炎とは
- 現在、日本では死亡原因の約9%を肺炎が占めています。
→ これは、がん、心臓病、脳卒中に続き、日本人の死亡原因の第4位です!
- 特に、高齢者や抵抗力の弱い人ほどかかりやすく、重症化しやすい疾患です。
- 肺炎の原因となる病原体で、最も多いのが「肺炎球菌」です(図1参照)。肺炎球菌性肺炎は、日常生活で病原体に感染して起こる「市中肺炎」の、ほぼ1/4を占めています。
- 特に、60歳以上の人の肺炎を半数近くは肺炎球菌によるものです。
図1:市中肺炎の原因
(1994〜2001年 778例)
出典:石田直一 1(4) 436 443,2003より
→ この肺炎球菌性肺炎を予防するためのワクチンがあります!
■ ワクチンとは
- ワクチンとは人間が本来備えている「免疫力(病原体に対する抵抗力)」を利用して、感染症などに対する「免疫」をあらかじめ作らせるための製剤です。
- ワクチンは、病原体や細菌毒素の毒性を弱めたり失わせたりしたものですので、接種しておけば発病することなく免疫記憶を残すことができます。
■ 肺炎球菌ワクチンとは
- 肺炎球菌による感染症の予防に効果が期待されます。
- 1回の接種で5年以上免疫が持続するという報告もあります。
- インフルエンザワクチンと併用すると、その効果はさらに高くなることがわかっています。
(注:インフルエンザワクチンと併用する際は、6日間以上あけて接種して下さい)
- 接種後の副反応(副作用)として注射部位の腫れ、痛み、軽い熱が見られることがあります。
- 特に、次のような方に接種をお奨めします。
★ 高齢者(65歳以上の方)
★ 腎不全や肝機能障害のある方
★ 心臓や呼吸器に慢性疾患のある方
★ 糖尿病の方
ワクチン接種をご希望の患者様は、当院へご相談ください。
料金は、8,000円です。
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