お知らせ

麻しん(はしか)の流行について

■ 学齢期での感染が増加
現在、東京都内では麻しん患者の散発的な流行が続いていますが、特に、学齢期の患者が増加
しており、学校内での感染と考えられる事例も報告されています。
2007年15週(4月9日〜4月15日)に、25ヵ所の基幹定点医療機関からの成人麻しん(15歳以上)の
報告数は一医療機関当たり0.28(実数7人)と、最近5年間で最も多かった2003年と同等の流行規
模となっています。
また、保健所等が把握している学校等での複数の患者の発生事例は28ヵ所に達しています。
例年、春から初夏が流行の最盛期ろなりますので、今後一層の注意が必要です。

<学校等における発生状況>
都内で複数の麻しん患者が発生した施設(2007年1月〜4月18日)

施設種類 保育所 小学校 中学校 高校 大学 その他
施設数
1
9
7
7
1
3
28

※ 東京都教育庁および都内各保健所の4月18日までの把握
※ 表中の3施設(小学校1、高等学校1、大学1)では、20人以上の患者が発生

■ 予防にはワクチンが有効です
学校や周辺の地域で流行している場合、学齢期まで未接種の方は早期に接種を受けて下さい。
また、過去に予防接種を1回受けた方も、10年程度経過すると効果が弱まることがありますので、
周囲に患者がいる場合は再接種をお勧めします。
麻しん風しん混合(MR)ワクチン、麻しん単独のワクチンのいずれでも、接種することによる
予防効果が期待できます。
また、予防接種法による定期接種として、1歳時と小学校就学前1年間の2回、MRワクチンの
接種が受けられますが、それ以外は任意接種となります。

<注意事項>
○麻しん患者に接触した場合

予防接種をまだ受けていない場合でも、 患者と接触して3日以内に予防接種を受けると発症を予防できるとされていますので、早めの接種をお勧めします。

○疑われる症状が出現した場合
発熱、せき、発しんなどの症状が出た場合には、学校や仕事を休み、早めに医療機関を受診してください。麻しん患者と接触していた場合には、受診の前にそのことを電話等で伝えておいてください。
過去に予防接種を受けたことのある方は、発しん等の典型的な症状が出現しないことがありますので、症状だけで判断せずにかかりつけ医等にご相談下さい。

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